【長編】Little Kiss Magic 3~大人になるとき~
だが、香織の口から出てくるのは、手作りのお菓子が美味しかったとか、作り方を教えてもらう約束をしたとか、パーティのドレスは母が選んでくれるのだとか…
とにかく母の事ばかりだった。
どうやら二人は相当気が合ったらしい。
余りに楽しそうな彼女の様子にちょっと嫉妬した僕は、香織の肩を引き寄せ額をコツンとつけると瞳を覗きこんで問い詰めた。
「母さんの事はいいよ。
僕のこと、何を話していたのか教えて?
母さんに色々聞かれたんだろう?香織は何て答えたの?」
「な・い・しょ。お母さんとの秘密だもん」
「ずるいな。二人で隠し事?」
ギュッと腕に力をこめて折れてしまいそうな細い肩を引き寄せる。
柔らかいソファーのせいでバランスを崩した香織は、不安定な体勢で僕に身を預ける形になった。
香織の胸が僕の鳩尾辺りにフワンと当たって、フワリと揺れる髪の甘い香りが鼻腔を擽る。
独占欲が理性をねじ伏せ、僕の中に眠る男が、彼女を求め急激に目覚めようとする。
無意識に彼女を抱きしめる腕にも力が入り
欲望に視線が熱くなっていった。
とにかく母の事ばかりだった。
どうやら二人は相当気が合ったらしい。
余りに楽しそうな彼女の様子にちょっと嫉妬した僕は、香織の肩を引き寄せ額をコツンとつけると瞳を覗きこんで問い詰めた。
「母さんの事はいいよ。
僕のこと、何を話していたのか教えて?
母さんに色々聞かれたんだろう?香織は何て答えたの?」
「な・い・しょ。お母さんとの秘密だもん」
「ずるいな。二人で隠し事?」
ギュッと腕に力をこめて折れてしまいそうな細い肩を引き寄せる。
柔らかいソファーのせいでバランスを崩した香織は、不安定な体勢で僕に身を預ける形になった。
香織の胸が僕の鳩尾辺りにフワンと当たって、フワリと揺れる髪の甘い香りが鼻腔を擽る。
独占欲が理性をねじ伏せ、僕の中に眠る男が、彼女を求め急激に目覚めようとする。
無意識に彼女を抱きしめる腕にも力が入り
欲望に視線が熱くなっていった。