【長編】Little Kiss Magic 3~大人になるとき~
廉君のお父さんは、眼鏡を取った時の彼とよく似ていて、涼しげな目元がとても素敵な優しい人だ。
うちの学校の理事長先生だから、学校に飾ってある写真で顔は知っていたけれど、こんなにも近くでお目にかかったのは初めてだった。
だから今まで気付かなかったのだと思う。
理事長先生は本当に廉君と良く似ていた。
何故、廉君から聞くまで気付かなかったのかと不思議に感じるくらいに。
「いやあ、本当にお人形みたいに可愛いね。
廉がもったいぶって連れて来たがらない訳だ」
そう言って笑う理事長先生は、真面目で硬いイメージのある廉君とは対照的で、大らかな雰囲気の男性だ。
学校では話したことなんてモチロンないし、お目にかかったのも入学式の時だけだから…
こんなにも気さくな方だとは思わなかった。
うちの学校の理事長先生だから、学校に飾ってある写真で顔は知っていたけれど、こんなにも近くでお目にかかったのは初めてだった。
だから今まで気付かなかったのだと思う。
理事長先生は本当に廉君と良く似ていた。
何故、廉君から聞くまで気付かなかったのかと不思議に感じるくらいに。
「いやあ、本当にお人形みたいに可愛いね。
廉がもったいぶって連れて来たがらない訳だ」
そう言って笑う理事長先生は、真面目で硬いイメージのある廉君とは対照的で、大らかな雰囲気の男性だ。
学校では話したことなんてモチロンないし、お目にかかったのも入学式の時だけだから…
こんなにも気さくな方だとは思わなかった。