【長編】Little Kiss Magic 3~大人になるとき~
「…ん…?香織?」
あたしの声に反応したのか、それともキスをしたせいか、薄っすらと廉君が目を覚ました。
「あ、廉君?ちゃんとお布団を被って眠らないと風邪を引くわよ?」
「ん…もう朝?」
「ううん、まだ3時過ぎよ。
灯りがついていたから様子を見に来たのよ。
電気を消すわね?」
身体を起こそうとする彼を手で制して、掛け布団を掛ける。
子供をあやすように、トントンと何度か軽く叩いてから、「お休み」と軽くキスをして、ベッドサイドの灯りを消した。
闇に包まれ、カーテン越しの月明かりだけが、僅かに室内を見渡せるだけの明るさをくれる。
部屋を出ようと廉君に背を向けたとき…
いきなり腕を引かれバランスを崩した。
勢いでそのままベッドに倒れ込んだところを、布団に取り込まれる。
「きゃっ!廉君?」
「……離さないから…。絶対に」
何処か焦点の合わない目でそう呟く廉君に、彼が寝ぼけているのだと解った。
あたしの声に反応したのか、それともキスをしたせいか、薄っすらと廉君が目を覚ました。
「あ、廉君?ちゃんとお布団を被って眠らないと風邪を引くわよ?」
「ん…もう朝?」
「ううん、まだ3時過ぎよ。
灯りがついていたから様子を見に来たのよ。
電気を消すわね?」
身体を起こそうとする彼を手で制して、掛け布団を掛ける。
子供をあやすように、トントンと何度か軽く叩いてから、「お休み」と軽くキスをして、ベッドサイドの灯りを消した。
闇に包まれ、カーテン越しの月明かりだけが、僅かに室内を見渡せるだけの明るさをくれる。
部屋を出ようと廉君に背を向けたとき…
いきなり腕を引かれバランスを崩した。
勢いでそのままベッドに倒れ込んだところを、布団に取り込まれる。
「きゃっ!廉君?」
「……離さないから…。絶対に」
何処か焦点の合わない目でそう呟く廉君に、彼が寝ぼけているのだと解った。