【長編】Little Kiss Magic 3~大人になるとき~
「廉君。寝ぼけてるでしょ?起きて?」
「香織…欲しい…」
「え?」
今、何て言ったの?
聞き返す間もなく、あたしをギュッと抱きしめたまま、再び眠りに落ちてしまった廉君。
その寝顔が、さっきの冷たい表情とは違い、とても幸せそうに微笑んでいて…。
彼の為に少しだけ何か出来た気がして、なんだかとても嬉しくなった。
温かい腕
規則正しい寝息
いつの間にか、さっきまで五月蝿かった鼓動は静かになり…
廉君のそれと重なるようにリズムを打っていた。
なんだか、それがすごく幸せで…
不安になる必要なんて無いんだって、思えて…
彼の鼓動に誘われるまま、瞳を閉じた。
「香織…欲しい…」
「え?」
今、何て言ったの?
聞き返す間もなく、あたしをギュッと抱きしめたまま、再び眠りに落ちてしまった廉君。
その寝顔が、さっきの冷たい表情とは違い、とても幸せそうに微笑んでいて…。
彼の為に少しだけ何か出来た気がして、なんだかとても嬉しくなった。
温かい腕
規則正しい寝息
いつの間にか、さっきまで五月蝿かった鼓動は静かになり…
廉君のそれと重なるようにリズムを打っていた。
なんだか、それがすごく幸せで…
不安になる必要なんて無いんだって、思えて…
彼の鼓動に誘われるまま、瞳を閉じた。