【長編】Little Kiss Magic 3~大人になるとき~
先ほどの香織の寝姿が蘇って、知らず知らず頬が緩んでしまう。

「寝顔、可愛かったなぁ…」

…じゃなくてっ!

何でだ?

昨夜、彼女の寝室で眠ったはずの香織が、どうして僕の寝室にいたのだろう。

リビングのソファーに沈み込むと、窓の外を眺めながら、昨夜の出来事をリプレイする。


………ああ、そうか。


『僕より早起きできたら部屋へおいで』


香織は僕よりも先に目覚めて…


………あれ?


でも、香織が起こしに来た記憶って無いんだけどなぁ?


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