Kissから始まる♡♥♡〜君は私に絶対服従!!?〜
「未来ちゃん!!未来ちゃん!!」
「っ!!?」
目を閉じて、開けばいつの間にか裏世界に戻っていた。
私の名前を必死に呼ぶ天馬くん。
「よかった。目が覚めて。」
私と目が合うなり天馬くんはホっと安堵のため息をつく。
「私....」
「貧血で倒れちゃったんだよ。」
違う。
天馬くんが言っていることは違う。
私を心配そうに見つめる天馬くんを横目に春樹の方を見つめる。
「.....っ。」
苦しそうに顔を歪めて力なく右腕がぶら下がっている春樹。
よく見ると天馬くんもボロボロだ。
傷一つなかったはずの体には無数の傷が見える。
「ごめん。春樹くんのことうまく援護することができなくて....」
私の視線に気づいた天馬くんは申し訳無さそうにそう言う。