Kissから始まる♡♥♡〜君は私に絶対服従!!?〜
魔法が使えないこの状況で戦うことは無理な話だ。
私は天馬くんを攻めたりなんてしなかった。
そして....
「天馬くん。今すぐ春樹の援護に回って。魔法であの傷を治してあげるの。」
「何を言っているの?未来ちゃんの魔力は不足していて.....」
はっとした顔で私を見つめる天馬くん。
「前よりも強い魔力....」
「魔石を手に入れたの。」
私の言葉を聞いて少し考えると天馬くんは私に提灯を一つ渡した。
「よく頑張ったね。提灯は絶対に離しちゃいけないよ。それは未来ちゃんを守るものだから。」
私の頭を優しく撫でて春樹の元へ歩き出す天馬くん。
パァァァァッ
たくさんの提灯が春樹を囲み白くて赤い光を放つ。
そこからはさっきまでの激戦が嘘みたいに早く、呆気なかった。
春樹がいつものように日本刀を振る。
そこから現れる激しい風に呑まれて消える魔物。
スゥゥゥゥゥッ
世界が色を取り戻して行く。