Kissから始まる♡♥♡〜君は私に絶対服従!!?〜
「そうだ。騎士たちが本気で戦えるのは魔力を持つ未来のおかげだろう?」
私の目の前でふわふわ浮かぶライちゃんが穏やかに笑う。
私のおかげか......。
なんか気恥ずかしい!!
「それにしても魔石2つでここまでの力とは.....。あと、1つでもギリギリ魔王の封印を施せそうだな」
嬉しくてニヤニヤしている私に難しい表情で言ったライちゃんの台詞。
そうだ。
私の仕事は魔王の封印を再び施すこと。
魔王の脅威を知り、封印が崩壊寸前の今、一刻も早く魔王の封印を再び施さなくてはならないのだ。
みんなに力を与えることが仕事じゃない。
忘れてはダメだ。
私は乙女の印を持つ者なのだ。