Kissから始まる♡♥♡〜君は私に絶対服従!!?〜
「私は魔王様ではない。私は最期のために、魔王様のために、存在する者」
ゴオオオオオオッ
一ノ瀬さんが片手を軽くあげると激しい嵐が現れる。
やっぱり、一ノ瀬さんは魔王じゃなかったんだ.....。
「へぇ、魔王じゃなかったんだ」
「けど、すごく強い魔力。間違えそう」
彩斗くんは可愛らしく笑い、天馬くんは無表情に前を見つめている。
一ノ瀬さんの嵐で周りの木が折れてこちらに飛んでくる。
ガンッ
「未来ちゃんは僕が守るからね」
そんな木から私を守る数多の赤い提灯たち。
天馬くんは優しい笑みを浮かべて私を見つめている。
うむ、頼もしい。