Kissから始まる♡♥♡〜君は私に絶対服従!!?〜
「可哀想に。主人を気遣って本気が出せないのね。」
哀れむように笑うと先程とは比べものにならないほどの大きな風を起こす魔物。
「ちっ、くそ。」
その風を振り払おうとする春樹だけど....
「っ。」
あれ?
体に力が入らない。
ふらふらする。
「春樹!!これ以上魔法を使うな!!未来が持たない!!」
そう思った時にはライちゃんが叫んでいた。
ドンッ
「っ。」
あの大きな風をもろにくらった春樹は校舎に思いっきり叩きつけられている。
校舎に叩きつけられた瞬間、顔を苦痛で歪める春樹。
私の力不足が原因で春樹が。
叫びたい。
もっと魔力を使ってって叫びたい。
でも私は体を起こすことすらままならない。