Kissから始まる♡♥♡〜君は私に絶対服従!!?〜
「.....。」
おっと。
私はまだ寝ているみたいだ。
そろそろ起きないとマジで遅刻してしまう。
「痛っ。」
本気で自分の頬をつねった。
が、痛い。
ゆっ、夢じゃない?
自分の目を疑う。
だってこのぬいぐるみ、喋るだけじゃなくて背中についてる小さな羽でとっ、飛んでる。
「っ!!?」
ガバッ
ポフッ
体を急いで起こした私の顔面に当たるぬいぐるみ。
なんとも可愛らしい効果音だ。
「急に体を起こすなよ!!危ないだろうが!!」
ぬいぐるみは怒ったように叫び、ふらふらと私の目の高さまで浮いてくる。
いや、飛んでる?
しゃっ、喋ってる。
うっ、浮いてる。
ゴシゴシゴシゴシッ
私はこれでもかってくらい目を擦る。
それでもやっぱり私の目の前からぬいぐるみは消えない。