Kissから始まる♡♥♡〜君は私に絶対服従!!?〜
『乙女の印〜。』
毎度のことながらいつものように現れる魔物。
世界の色が変わって行く。
裏世界。
「印、3つ。美味しそう。」
魔物はニヤリと笑うと私たちに飛びかかって来た。
「君は俺が守るから安心して?」
天馬くんの周りを囲むように赤い提灯が現れる。
丸い赤い提灯。
たくさんあって幻想的だ。
パンッ
魔物は赤い提灯よりこっちに来れない。
何か壁があるみたいにはね返される。
パンッパンッ
何度も、何度も同じことを繰り返す。
てか.....
「天馬くん。なんで反撃しないの?」
天馬くんの行動が不思議でならなかった。
天馬くんは赤い提灯を周りに浮かしているだけ。
それ以外の行動を起こさない。
「俺は極端な守備型だから。反撃なんかしたら君が持たないよ。君、印が3つあるからそこそこの魔力だけど。」
「他の騎士が来るのを待とう。」と言って私に微笑む天馬くん。
すっごく余裕を感じる。