Kissから始まる♡♥♡〜君は私に絶対服従!!?〜
第四騎士、腹黒ボーイ
残るは1つ、感じる力。
「これであと1つか。」
朝、登校中の私の横をぷよぷよと浮いているライちゃんはそう言った。
そう、印はあと1つ。
キスもあと1回。
もうしたくないの極まりである。
魔力が増えた私はいろいろと変わった。
何が変わったって今までは裏世界に行かないと声しか聞こえなかった魔物が普通に見えるようになったこと。
あと、騎士の力を感じれるようになったこと。
「未来ちゃん、どーしたの?」
私に話かけて来たのは天馬くん。
今日も美しい顔だ。
どーしたのってねぇ。
私の周りを囲むのは、人気者の3人組。
モテ男子スリーと呼ぼうか。
春樹、彩斗くん、天馬くんと一緒に歩いている私はまー視線が痛い訳よ。
「あの子誰ぇ?」
「超ウザイんですけどぉ。」
ほらほら女子のみなさんの視線!!
鋭いその視線に殺されそう!!
「ウザイのはあっちの方ですよねぇ。」
ブラック。
ブラック彩斗くんは全く笑わず女の子たちを睨む。
いやいや、やり過ぎですよ!!
可愛い顔が台無しですよ!!
「......。」
無言。
春樹はただただ黙って歩いている。
なんとなく威圧感を感じる。