Kissから始まる♡♥♡〜君は私に絶対服従!!?〜
「ここはよい町だな。」
ライちゃんは京都の町を興味ありげにキョロキョロ。
ライちゃん京都に来るの初めてなんだって。
「眠いね。ちょっと休みたいな。」
眠たそうに目をこすっている天馬くん。
.....新幹線で爆睡してたくせに。
本当睡眠必要な体だよね。
「......。」
人を寄せ付けないオーラを放ち私の横を無言で歩く春樹。
.....相変わらずだな。
「あ、このキーホルダー可愛い。」
私の目に入ったのは桜の可愛いキーホルダー。
それを手に取って物色。
うん、これにしよう。
「可愛いね。それ、自分に?」
キーホルダーを持っていると左横から天馬くんがそう声をかけてきた。
てか、顔近くない?
「んーん。これお兄ちゃんに。」
「え?お兄ちゃんいるの?」
「うん。大学生で一緒には暮らしてないけど。」
お兄ちゃんは実家にいる。
私は独り暮らしがしてみたくて家を出た。
お兄ちゃんは本当にシスコンで週に3回は私のところに世話を妬きにやって来る。