Kissから始まる♡♥♡〜君は私に絶対服従!!?〜


午後の授業ほど苦しいものはない。


5時間目、日の当たるポカポカな席。

春とはすばらしい季節である。


私、八乙女 未来ーヤオトメ ミクーは高校2年生。

ごくごく普通の....


「おい。邪気を感じるぞ。」


ごくごく普通の女子高生...


「聞いてるのか、未来!!お前は今、一番危険な状態なんだぞ!!」


「うるさいなぁ!!」


ベシッ


私は私の横をふわふわと浮いているライちゃんを思いっきり叩く。


ごめんなさい。

私は普通の女子高生ではない。

変なぬいぐるみにとり憑かれた女子高生である。


「ほ〜う。俺の授業はそんなにうるさいか?」


「......いいえ。」


変なぬいぐるみにとり憑かれた女子高生な私は先生にすごい勢いで睨まれていた。


くそっ、ライちゃんのせいだ!!


「みーくー!!お前は今、乙女の印を持っているだけでびっくりするくらい魔力が弱いんだ!!魔物たちにとってはお前は都合のいい、最高の餌なんだ!!わかっているのか!!?」


思いっきり叩かれたライちゃんはふらふらと浮いてものすごい至近距離で私に叫ぶ。


.....さっきからこればっかり。


「もー!!わかったから!!ちょっとは黙ってよね!!」


「じゃあ、この問題を解いてみろ、八乙女。」


「っ!!」


はい、みなさんもうお気づきになりましたでしょうか?

そうです。

ライちゃんは私以外の他の人には見えてないのです。


だからこんな目にっ。


先生がものすごい勢いで私を睨んでる。


うぅ、あんな難しい問題解けないよ!!






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