噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
13.華月の黒い思惑
≪陸玖side≫
空良の部屋から出た後、すぐに親父に連絡を取った。
いつもは、仕事が忙しく留守電になる電話も
今日に限っては、すぐに繋がった。
もしかしたら、真純さんが連絡を入れていたのかもしれない。
俺は手短に話をし、今夜話し合うことにした。
夜――――――
俺は夕食もそうそうに、親父の部屋に向かった。
「陸玖、座りなさい。」
部屋に入ると、親父がソファに座るように促す。
そして、ソファに座るなり話が始まった。
俺が電話してから、調べた結果。
そして、華月には、藤崎以外にホテル業を営む
氷野グループが深く関与している事が分かった。
その上で、更に調査を行い
華月と氷野が次に接触する時、行動を起こす事になった。
ただ、その調査の結果が出るのは早くて、2日は時間を要することに。
空良には、大丈夫だとはいったが雪稀の事が心配だ。
酷い仕打ちをされていないか、泣いていないか
きっと心細いに違いない。
雪稀、必ず迎えに行くから
もう少しだけ我慢してくれ――――――