噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
「・・・お目覚めでしたか。」
開いた扉と共に入ってきた男性。
一瞬、扉の前に居た私をみて、驚いたように目を見開いたが
すぐにそれは無くなり、笑顔を浮かべた。
それはそれは、ものすっごく胡散臭い笑顔を――――
ソレをみた私は、身構え2,3歩後ろに後ずさる。
「そんなに警戒なさらなくても、何もしませんよ。私は。」
若干、その言い方が気になりつつも
どうしてここに連れてこられたのか、なぜ私なのか
その疑問の方が大きくて、部屋に入ってくる男を目で追いながら
聞いてみることにした。
「・・・なんで私を。こんなところに監禁して、どうするつもり?」
「あの方が、君を所望したからな。」
あの方?・・・・いったい誰?
「あの方って、誰?私の知っている人?」
「・・・さぁ。」
「さぁ、って何よ。私をこんなところに連れ込んで、タダで済むと思ってるの?」