噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
私は、キッと睨み付け抗議の目を向ける。
けれどそんなのこの男には全く効果がなかったらしく
目を細め、今度は私の後頭部に手をやり
逃がさないとでもいうかのように、さっきよりも強く
そして荒々しく唇を押し付けてきた。
「んっ・・・んんっ。」
目を見開き、彼の胸をドンドンと叩く。
けれど今度は私の右手を掴み、壁に押し付けてしまう。
「あ、ぅんっ・・・」
そして、私の一瞬のすきをついて、唇を割りヌルリとしたものが
口内に侵入してきた。
気持ち悪い、気持ち悪い、キモチワルイッ!!
「痛ッ!!・・・このクソガキがぁ。」
口元を手の甲で拭い、顔を顰める。
拭った口元には、ほんのり血がにじんでいた。
そう、私は彼の舌を噛んだのだ。
私の口の中にも、少しだけ鉄の味が残っている。
「大人しくしてりゃいいもんを・・・でも、まぁいい。まだたっぷり時間はあるからな。」
「くっ・・・この変態っ。」