噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
彰次は、震える私の両手を一つにまとめ頭の上に縫い付けるように
片手で固定し、もう片方の手でシャツのボタンを外そうと手を掛ける。
けれど、上手くいかないのか
だんだん苛立ちはじめ、仕舞には力任せに引きちぎった。
ピチプチプチッ――――――――
私は、弾け飛ぶボタンを、まるで他人事のように眺めていた。
「っ、」
ボタンが外れた事により、露わになった肩や胸。
そこへ、生暖かい感触が首元に触れた。
それが、彼の舌だと分かるのに少し時間がかかった。
そして彰次の手が、下着越しに触れ胸を弄る。
「んっ・・・」
「声、我慢しなくていいから。もっと聞かせろよ。」
嫌だ、こんな奴に触れてほしくない。
悔しくて悔しくて、下唇をギュッと歯で噛みこらえる。
それと同時に涙がこみ上げてきた。
「そんなに噛んだら、綺麗な唇だ台無しだよ。」
そういうと、噛んでいた下唇を舌で舐め
吸うようにキスを繰り返した。