噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
~華月堂へ~
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ココは、空港。木曜日の14時。
グレーのスーツをビシッと着こなした男が
ある人を迎えに来ていた――――――――。
「あ、颯馬ちゃーんっ!!」
搭乗口から出てきた、髪の長い女性。
笑顔はまだ少女を感じさせるくらい、幼さを残していた。
「真純さん、お久しぶりです。お元気そうでなにより。」
「いや~ん。堅苦しい挨拶はナシよ。な・し♪」
はぁ、ホントにこの人は・・・。
あの頃と変わらない。
けれど、拓登が亡くなってからは
更にパワーアップしたと言うか、強くはなったよな。
「で、颯馬ちゃん守備はどうなの?」
スッと、真面目な声音になったかと思うと
少女の顔から、母親の顔つきになった。
「もちろん、抜かりはありませんよ。」
「私の大切な娘を拉致するなんて・・・」
お仕置きが必要よね、颯馬ちゃん・・・なんて笑って言った。