噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
「さぁて・・・君は、俺たちの大切な姫に手を出した・・・どうしてくれようか。」
ベッドで、空良さんが私を抱きしめているのを横目に
海翔さんが、指をポキポキ鳴らしながら
床に突っ伏している彰次の方にゆっくり歩く。
口角を上げているものの、それは笑顔ではなく
眉間に血管が浮き上がるほど、怒っていた。
「くっそ。てめぇ、俺を誰だと思ってるんだ。」
「ん?小汚い氷野のクソガキだろう?」
「なっ。お前、そんな口きいて良いのか?親父に言えば、お前の家なんか潰せるんだぞ。」
「はっ。やれるもんならやってみなよ。まぁ、今頃はお前に構ってる暇はないだろうけど。」
なんだろう。海翔さんが、違う人みたいだ。
饒舌だし、声もいつもより低い。
「空良さん。海翔さんがいつもと違う気がするんだけど?」
「あぁ。めちゃくちゃ怒ってるからな。俺たちの中では、キレると一番怖いから。雪稀も気をつけた方がいいよ☆」
海翔さんに、聞こえないのをいいことにウインクまで。