噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
陸玖さんは、空良さんの言葉には反応せず
部屋を見渡し、私を見つけると直ぐに駆け寄ってきて抱きしめた。
それを見た空良さんは、一つため息をついて「無視かよ」なんて小声で言っていた。
「陸玖さん、あの。海翔さんを止めて・・・じゃないと、犯罪者になっちゃう。」
「ん?もう、りっちゃんって呼んでくれないの?」
え?だって今は二人っきりじゃないし
ってか、そんなこと言ってる場合じゃないと思うんだけど。
今も、海翔さんは何度も彰次を殴り続けている。
このままだと、本当に犯罪者になってしまうかもしれない。
「あ!そっか、ゴメンな雪稀。いろいろ誤解させるようなことして。でも、俺は雪稀一筋だから。」
「違っ・・」
「そっか、香織さんの事気にしてる?彼女とは本当になんでもないから。」
そりゃ、気になるけど。
今はそんなこと言ってる場合じゃ、ないのっ!!
「陸玖さんっ!聞いてっ」