噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
「俺たちの親戚に、警視総監が居てね。君の父親の事も、君の事も報告させてもらったよ。ま、あちらもそれなりに調査していたみたいだけどね。」
くっと眼鏡を持ち上げそうい言うと
陸玖さんは私を抱き上げた。そう、お姫様抱っこ。
私は、乱れた着衣が見えないように
空良さんのジャケットを羽織り、陸玖さんに抱きついた。
「ちなみに、今回俺たちは捜査協力って事で一任されてるんだ。」
「もうすぐココにも、捜査員が来ると思うよ。さっき連絡しといたから。」
「やるじゃん、空良。」
空良さんは得意げに、親指を立ててニッと笑った。
「さ、帰えろうぜ。」
「あぁ。」
海翔さんと空良さんは、両手を頭の後ろに組んで
並んで歩く。
「あっちも、そろそろ終わる頃だな。」
「あっち?」
陸玖さんの意味深な言葉に、首を傾げると
クスッと笑って「後でね」と言った。
そして、別の場所では因縁の決着が付こうとしていた―――――――