噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
昨晩の事を思い出し、顔が赤くなっていく。
途中意識が朦朧としながら
何度も「愛してる」とお互いの名前を呼びあい抱き合い
触れあった。
今冷静になって考えると、すごく恥ずかしい・・・。
でも、体の中心に残る鈍い痛みが
現実なんだと教え、嬉しかったりする。
そして、すぐそばで聞こえる安らかな寝息も――――
そっと起こさないように顔を少し上げ、寝息をたてる彼の顔をみる。
整った顔立ち、長い睫毛。
そういえば、一週間前もこうして彼の寝顔を見ていたっけ。
でも、あの時と今とじゃ幸せ度が全然違う。
「りっちゃん、大好き。」
眠っている彼の唇にチュッと一瞬触れるだけのキスをした。
すると、抱きしめていた腕がピクッ動き
閉じていたはずの瞳が、大きく見開いて私を見つめ
パチパチ瞬きを繰り返していた。
「あ、の・・・おはよ、りっちゃん。」
「・・・おはよ。」