噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
驚いたようなその顔は、すぐに目を細められ
意地悪そうな笑みに変わる。
「・・・大胆だな。なに、昨日のじゃ足りなかった?」
「いや、そんなことは・・・いッ」
耳元でそう囁かれて、恥ずかしさのあまり彼から離れようと身を捩った時
下腹部に痛みが走った。
「あはは、冗談だよ。途中から、俺の理性が吹っ飛んじゃって無理させちゃったからな。辛いだろ?ゴメンな。」
髪を一束すくい、それにキスを一つ落とす。
その姿もまた、絵になってポーッとしてしまう。
「でも、これくらいいいよね。」
とギューッと抱きしめられてしまった。
素肌同士で感じる温もり。
男らしい胸板の厚さ。
血液が沸騰したかのように、胸が高鳴りドキドキし始める。
「ははっ、雪稀の心臓。凄い、ドキドキしてる。」
「り、りっちゃんだって・・・」
そういって、彼の胸に耳を寄せる。
ドクドク響く彼の鼓動。
「あー、もう。それ以上やったら、襲うからな。」
抱きしめる力を強くし、彼の胸板に押し付けられる形になった。