噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
「俺の本心は・・・もう、我慢の限界って感じ。一時も離れたくないし、傍にいて欲しい。雪稀に寂しい思いもさせたくないし、誤解もして欲しくない。」
「りっちゃん・・・」
嬉しくて、嬉しくて・・・言葉が出てこない。
その代り目の前が歪み、滲んでいく。
「俺さ、もう雪稀がいないと眠れないんだ。仕事で疲れて帰ってきても、雪稀の寝顔見て・・・その温もりに触れて。雪稀がこの腕の中に居るって安心して。」
そう言いながら、ふわっと優しく抱き寄せた。
私は、溢れる涙を止められなくて陸玖さんのシャツをギュッと握りしめる。
「雪稀が居るから、次の朝今日も仕事頑張ろうって思えるんだ。」
だから――――――――――
と、陸玖さんは私の両肩を掴み切ない息を吐く。
私は、距離が出来たことで寂しさを感じて、彼を見上げる。
「雪稀、君を失いたくない。」
そういうと、私の頬に伝う幾つもの滴を親指で拭う。
そして、目を細め優しく微笑むとこう言った。
「ここで、もう一度言わせて。」
「え?」
「白井雪稀さん。愛しています。俺と結婚して下さい。」