噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
≪海翔≫
「しかし、アイツら陸玖にぃと雪稀の関係しったら驚くだろうな。」
「まだ、公にしてない事だからな。」
イタズラっぽい笑顔を見せる空良。
だけど、俺だけはお前の中に
隠された気持ちがあるのに気付いてた。
もしかしたら、空良本人も気付いてない気持ちに・・・。
ま、それより先に俺達の邪魔になるものは
取り除いて行きますか。
バーンッ!!
勢いよく、リビングの扉が開いたかと思うと
陸玖にぃが現れた。
「海翔、空良、相手は分かってるんだよな。」
「もちろん。」
「なら、行くぞ。」
いつもは、一番冷静な陸玖にぃが
今回はかなり怒っている。
ま、当り前と言えば当り前なんだけど。
ただ、あんなにうろたえ慌てた陸玖にぃを見たのは
初めてだった。