噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】

そして、10分くらい走って着いた場所は――――――


「陸玖さん、どうして・・・」


私は驚いていた。どうして、彼がこの場所を知っているのかを。


だって、ここは小さい頃から良く来ていた

少し小高い場所にある小さな公園。


しかも車を止めた場所は

この公園内で街が一望できる唯一開けた場所だった。


「どうして知っているか、って?」

「・・・。」


無言で、頷く。


「ココには・・・君のお父さんのお葬式の時に来た事があるんだ。」

「お父さんの?」

「そう。」


そっか、小さい頃はうちの両親とも親しくしていたんだっけ。

だから彼等が、お葬式に来ていても不思議じゃない。





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