噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
コンコン・・・
「誰?」
警戒するように、部屋の奥から俺と同じ声が聞こえる。
「俺、だけど。」
カチャと扉が開き、驚いたように目を大きくした海翔が出てきた。
「いつもなら、ノックなんてしないのにどうしたんだ?」
「いや・・ちょっとな。入ってもいい?」
「あぁ。」
誰にこの気持ちを相談したらいいのか、分からなくて
結局、海翔の部屋に来てしまった。
向かい合ってソファに座ると、俺は重い口を開いた。
「なぁ、好きになっちゃいけない奴を好きになったら・・・どうしたらいいんだ?」
「何だよ突然。」
「なぁ、海翔どしたらいい?」
きっと俺は、今泣きそうな顔をしているのかもしれない。
苦しい。
アイツの事を考えると、胸が締めつけられるようなんだ。