アラサーの彼女が女子ゲーにハマる理由(わけ)
「この辺で終わりにしましょうか?後は明日の朝にって事で」


つ、疲れた…


今日はたまたま休みの人が重なって人手不足の上に、明日からの催事の準備でかなり残業となった

早よ、帰ろ…
コンビニでお弁当でも買って帰ろかな…
でもって、女子ゲーの続きでもするか…








「佐川さん、佐川さんっ!!」

「へっ!?」

「何ですか、それ。声、裏返ってますよ」

「そ、そうだった…?」

ビックリした~
急に声掛けてくるから…
どーも、あの日以来調子狂うんだよね…所詮、佐藤くんなのに…

「佐川さん、遅くなりついでにご飯どうですか?」

「ご、ご飯!?」

「いや、その…無理にって訳ではありませんが…」

佐藤くんがご飯に誘うなんて…
もしかして、これから夜景の見えるレストランとかに行って、実は僕、佐川さんのこと…
ひゃ~!!
いかん、いかん
妄想が先走り過ぎた
えっと…

「いいよ。お腹ペコペコだし、何か食べに行きましょうよ」

「はい、じゃあ僕がとびきりのお店に招待しますね」

うわっ!!
ちょっと~
何よ、今のスマイル
佐藤くんて、結構いいんじゃないのぉ~
癒し系草食男子?とか



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