アラサーの彼女が女子ゲーにハマる理由(わけ)
「ああ…まさか佐川さんにバレるとは思わなかったよ。ほらあそこのbarの客層若いからさ」


イラッ
悪かったねぇ…若くない客層で!!




「ああ、ほら同期のミチ、解る?一緒にいた子がさ、行こうって言うから」


「ふうん…佐川さんもイケメンに興味あるんだ…」


「ってゆーか答えになってない!あんた何してんのよ。大体、会社員がバイトしちゃダメじゃない!」


「フッ…佐川さん、結構真面目だよね」


はあ?なに今のフッて…


私が不満顔をすると


「あれ、うちのお袋が趣味でやってる店なんだ」

「えっ?お袋って…お母さん!?」

「そう。学生の頃もよく手伝わされてさ。っで今日はたまたま人数足りなくてどうしてもってゆーからさ。ボランティアだよ今日は。さすがにバイト代貰えないよ。社会人なんだし…しかし、よりによって佐川さんに見つかるとはなぁ」





ふうん…
お母さんのね
へぇ~
ボランティアね


「解った。誰にも言わない。見なかった事にしてあげる。ミチも気づいてないし。あの店にはもう行かないから」


結構、遅い時間だし
これ以上、話すことないなって思ったから
じゃあねって
行こうとしたら…


「送ってく。俺の車で」


なぬ?
車?
しかも俺ぇ?
あんた、会社じゃ僕とか言ってんじゃん!!






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