あの子の不登校事情
「ほんと!?
なんか、めっちゃ嬉しい。
俺なんかにアピールされても、木山を困らせるだけかなって思ってたから・・・・」
へへっ、と眉を下げて笑う。
「なにいってんだか、
お前みたいないいやつに好かれて、
嫌なやつなんかいないっての」
「いやー、だって俺モテないし」
「それは俊太がいいやつ過ぎるからだよ」
「そんなことないよ、
いや、嬉しいけど!」
俊太の耳が赤い。
こいつって、照れるとき耳が赤くなるんだ、なんて、
もう知り合って半年以上たつのに今日初めて気づいた。
そういや、俊太と恋愛関係の話したの、初めてかもしれない。