あの子の不登校事情

2



ぼんやりと、空白の席を見つめる。
その席は、彼女のもので。

(今日も、休みか・・・・)




今は、3時間目と4時間目の間の10分休み。
次は英語で教室移動もないので、俺は自分の席にいた。




「はるのことが、気になるの?」

突然頭上からかけられた声。
この人はたしか、木山雅。


というかハルって、だれだ。
あ、そうか、河江は女子からはるって呼ばれてるんだっけ。


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