あの子の不登校事情
高校に入ってから2度目の秋を迎えた。
もう高校生活も半分終わってしまった。
女子の茶髪の多さや化粧の濃さにも、もうなれた。
河江みたいな例外もいるけれど。
「今日木山に話しかけられてたっしょ、いいな~
イケメンうらやまっ!」
俊太はそういって綺麗な歯並びを露出して笑うけど
俺は俊太の社交性が羨ましい。
いつも周りから人が絶えなくて
それなのに俺みたいな無愛想な奴をほっとけなくて
・・・・ほんと、いいやつ。
そんなこと、言わないけど。