素直に言えよ
「お待たせしました」
紅茶とコーヒー2つずつ。
ニコッとほほ笑むと赤面する女子たち。
作り笑顔なのにな。
...唯華の赤面はかわいいと思うけどコイツらのは、な?
チラッと唯華をみる。
唯華は只今ヤンキーっぽい奴らの接客中。
ん?
なんか...ヤバい状況?
唯華、絡まれてる?
ちょっと唯華に近づいて状況確認。
「えー...いいじゃん。メアド教えてよー」
そういうことね。
「すみません。ケータイ持ってないので...」
ケータイないとか...
絶対ばれるだろ。
「持ってるだろ?嘘つくなってー」
そう言って唯華に触れる男。
俺は無意識のうちに動いていた。