素直に言えよ



「大丈夫か?」


俺たちのやり取りをぼーっと見ていた唯華に話しかける。


「大丈夫。ありがと」


ニコッと笑う唯華。


本当、かわいい。


「じゃ、仕事しよっか」


もう少しそばにいたらドキドキが唯華に気付かれてしまいそうだったから...


俺は急いで唯華のそばを離れた。


「いらっしゃいませ」


次に入ってきたのは...


「お!!翔、ホストっぽいな」


潤と潤の友達数名。


「なんだ、潤かよ」


「なんだってなんだよ。客だぞ、客!!」


潤は俺に向かってどなる。


あ、でもどなるって言うほどでもないか。


「こちらへどうぞ」


まだ少し怒っている潤を席へ誘導する。


そこで内田と交代。


朝から楽しみにしてたしな。




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