素直に言えよ
「三浦くん...」
もう一度、三浦くんの名前を呼ぶ。
その声が届いたのか三浦くんはうっすら目を開けた。
「唯華...もう少し、近く来て?」
寝ぼけてるのか少し子供っぽい三浦くんがかわいくて...
私は三浦くんの近くに移動した。
すると三浦くんはフニャッと笑って...
「きゃっ!!」
繋いでいた手を引っ張った。
その反動でベットに倒れこむ私。
そのまま布団の中へ引きずり込まれる。
「ちょっと!!三浦くん!?」
私は三浦くんの腕の中にすっぽりおさまって...
密着した体から三浦くんの熱が伝わる。
「三浦くん!!」
自分の心臓がバクバクうるさい。
その音が三浦くんに聞こえちゃいそうで...
私は力強く三浦くんを押し返した。
...けど。