素直に言えよ
夏休みが始まると同時くらいに金色に染めた髪。
「おー、分かった」
今度こそお金を持って玄関へ向かった。
「お兄ちゃんどこいくのー?」
靴を履いている時、悠馬が話しかけてきた。
「近くのショッピングモール」
「いいなぁ...僕も行くー!!」
そう言って靴を履き始める悠馬。
「母さん!!悠馬も連れてっていいか?」
玄関から大声で叫ぶ。
「いいわよー」
と、キッチンから聞こえてきたと同時に悠馬は満面の笑みを見せる。
まじ、癒されるわぁ...
「んじゃぁ、いくか!」
まだ小さい悠馬の手を握って俺らは家をでた。
「うわぁ...人、いっぱい居る...」
徒歩、数分。
ショッピングモールに着いた悠馬がそんな声をあげた。