素直に言えよ



「大丈夫です...本当にごめんなさい...」


「そんなに謝らなくていいから...それよりこれ、拾わなくていいのか?」


「あぁ!!大丈夫ですよ...」


そう言ってがさがさと散らばったものをカバンに詰め込んでいる。


そして数十秒の内にカバンものを詰め込み終わっていて...


「ありがとうございました!!本当にごめんなさい!!」


ペコっと一礼して走っていってしまった。


「謝んなくっていいって言ったのに」


そう呟き、ふと床に目をやると...


「これ、アイツのか?」


ピンクのカバーのスマホが落ちていた。


拾い忘れたのか...


ケータイないと困るよな...


でも、悠馬探さなきゃいけねぇし...


一人で悶々と考えた結果...



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