素直に言えよ
「悠馬、見つけてからにしよう...」
ケータイを拾って、おもちゃ屋へ足を進めた。
「おい!!悠馬!!」
悠馬らしき子供がプラモデル売り場にいた。
「お兄ちゃん!!」
やっぱりな...
ここにいると思ったよ...
ってか俺、なんで始めにここを探さなかったんだろうな...
ほんと、バカだなー。
でもまぁ、とりあえず...
「見つかってよかった...もう、はぐれるなよ?」
「うん!!勝手にここ来てごめんなさい...」
しょぼん...とする悠馬。
すごい素直だし。
「じゃあ、布団取りに行くか」
「うん!!」
悠馬はいつの間にか笑顔なっていてしょぼんとしていた面影もない。
切り替え早すぎ。
俺は悠馬の手を握ってクリーニング店に向かった。