素直に言えよ
...え?
「なんで名前知ってるんですか!?」
そう叫んだ時にはもう男の子はいなくて...
階段にはいるのは私一人だけになっていた。
私はしばらく放心状態。
よろよろと階段に腰かけた。
それにしても...
「あの男の子の唇...柔らかかったな」
自分の唇に触れながら呟く。
っておい、私!!
何考えちゃってんの?
変態みたいだよ!!
顔が熱すぎて破裂しそう!!
...そう思いながらぼーっとしていると
「唯華!!」
「あずちゃん!!」
どこかから来たあずちゃんに抱きしめられた。