素直に言えよ
あずちゃんは少し息が上がっていて...
すぐに私を探してくれてたんだってことが分かった。
「唯華、大丈夫だった?なにもされてない?」
あずちゃん...優しすぎる!!
「大丈夫だよ」
キス...されたけど。
「よかった...」
あずちゃん、いい香りするなぁ...
さっきの男の子とは違う香り。
人によって香りって変わるんだな。
ってまた!!
あの男の子のこと思い出してる。
「...じゃあ、もう帰る?」
そう切り出したのはあずちゃん。
「うん。そうだね...」
私たちはのろのろと立ち上がり、ショッピングモールの外へ歩き始めた。