素直に言えよ



「うん。よろしく」


ちょっと...


良かったな。


そんなに嫌じゃなくなったかも!!


「よかったじゃん。真面目くんで」


「うん!!」


あずちゃんは去年の苦労も分かってくれている。


去年はあずちゃんも手伝ってくれた。


「もうすぐ授業始まるよ」


「そうだねー♪」


私は少しルンルンしながら席に戻った。



───キーンコーンカーンコーン


授業が始まって少し...


隣から話しかけられた。


「お前、運悪いんだな♪」


なんだ、語尾の♪は!!


「しょうがないでしょ!?生まれつきなんだから!!」


生まれつきって言うのもなんか違う気がするけど。


「古森と一緒なんだってな。アイツにはきをつけたほうがいいぞ」


へぇ...あの男の子、古森って言うんだ。



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