素直に言えよ
意外な一面
<唯華side>
「はぁ...」
今日もまた、待ってもいない放課後がやってきました。
「じゃあがんばってね、唯華♪」
「...うん。ばいばい」
あずちゃんは今日も近藤くんと帰るのか。
るんるんで教室でていったし。
「はぁ...」
もう、ため息でちゃうよ。
でも、ため息ついたら幸せが逃げていっちゃうんだよね。
これ以上幸せが逃げていったらだめだもんね。
気を付けなきゃ!!
私は帰りの準備をしながらそんな事を考えていた。
「渡辺さん。一緒にいってもらってもいいかな」
いつの間にか目の前にいた古森くん
「あ、うん」
断る理由ないしね。
三浦くんに気をつけろって言われたけど、そんなに関わらなければいい訳だし。
「第一会議室だよね?行こっか」
そんな古森くんの声で私たちは歩き始めた。