素直に言えよ



「じゃあ、これを3階の教材室に運んでくれ」


先生は何かが入っている段ボールを指さした。


「じゃあ頼んだぞ」


そう言い残してどこかへ行ってしまった先生。


段ボールを持ちあげた私から出た言葉は...


「...重っ!!」


それだけだった。


これ、重すぎだよ。


絶対に女子に持たせる重さじゃないよ!!


それより...


これ、3階って言ってたよね?


ここ、1階だよ!?


こんなの持って、歩けないよ!!


でも...


運ばなきゃいけないよね。


「よっこらせ!!」


気合を入れて持ち上げる。


あはは...


オッサンみたいな声でたな、今。



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