素直に言えよ
「ここでいいか?」
教材室の中に入り、近くにあった机に段ボールを置く。
...教材室って、窓ないの!?
電気があるから明るいけど...
停電とかしちゃったら真っ暗じゃん!!
「...早くいこ」
ちょっと三浦くんの袖を引っ張ったとき...
───バリバリッ!!
「きゃーっ!!」
雷が鳴った。
それと同時に私は...
三浦くんに抱きついてしまった。
でも今はそんなこと考えてる暇ない!!
雷のせいで...電気消えちゃった...
窓もないから、真っ暗。
「...唯華?」
心配そうな三浦くんの声が聞こえる。
「暗いの...きらい」
やだ...涙、出てきちゃったよ。