素直に言えよ
<翔side>
停電と共に抱きついてきた唯華。
暗い所、苦手とか...
意外すぎるだろ。
「しかも、雷もとか」
...かわいすぎるだろ。
そんなことを思いながら一歩一歩近づき...
壁に追い詰めた。
「ちょっと!!三浦くん?」
焦った唯華の声が聞こえる。
...なにしてるかって?
壁ドン...だよ。
「...そばにいてやったんだからさ。良くない?これくらい」
唯華が抱きついてきたときから俺...
理性、吹っ飛びそうなんだよ。
唯華はかたく目を閉じる。
...でも、唯華に嫌われたくないし。
...やめるか。
「...三浦くん?」
唯華は閉じていた目を恐る恐る開ける。