素直に言えよ
「行くぞ。唯華」
あー...
やべぇ。
唯華の事にになると歯止めが利かなくなる。
「え!?三浦くん!!」
残念そうな声なのは俺の思い込みだよな。
一段飛ばしで階段を下りる。
「三浦くん、歩くの早い...」
俺の隣に来た唯華は息がきれていた。
「わりぃ...」
俺は一段飛ばしをやめてちゃんと一段ずつ下りる。
俺らの教室は2階。
だからもうすぐ教室だ。
唯華と...教室じゃしゃべりずらいからな。
結構寂しい...
「あのっ!!三浦くん?」
唯華は教室に入ろうとする俺を呼びとめる。
「さっきは...ありがとう」
ちょっと...照れてるし。
唯華の頬が赤くなっている。