素直に言えよ
...ん?
また手、繋ぐの?
...今度こそ心臓爆発しちゃうよ。
なんて自分に心配していると三浦くんに手を握られた。
それと同時に速くなる鼓動。
私...三浦くんに殺されそうです。
本当に心臓もたないって!!
「...唯華、他に行きたいところある?」
クレープ屋を出て前の大通りを歩いているときに投げかけられた質問。
ほかねぇ...
「ないよー!!」
行きたかったのクレープ屋だけだったし。
「そっか...じゃあ、もう帰るか?」
三浦くんにそう言われて時計を見ると...
「もう5時じゃん!!」
今日、2時くらいに終わったのにな。
...楽しい時間って過ぎるの早いって言うもんね。
「送ってくよ。家、どこ?」
ドラマでよくあるセリフ...
一瞬、キュンってしちゃったのは三浦くんには内緒。