スクランブル・ジャックin渋谷
宮益坂通り
 トラックや自動車たちが、停止線で渋滞している。

 先頭に、男性のヤンキー5人が乗る大型車がある。「渋谷」ナンバーだ。車体には、「渋谷命」のシールが貼付されている。

 5人は、群集たちに関心があるようだ。1人の女性が、交差点内で踊っていることを理解しているらしい。

 軽四トラックが、その2台後ろで停車している。青年が乗車している。

 信号機が、青になった。後続車は発車したいが、先頭のヤンキーたちが、全く動こうとしない。

 停車している軽四トラック。青年が、「早く行け」とクラクションを鳴らす。ぼやいている。

青年「どうなっているんだよー。早く動けよー」

 青年の目の前に、ヤンキー5人がドアを開けて出てくる。
 軽四トラックを、取り囲む。青年は、身震いをしている。

ヤンキーA「うっせーんだよ。俺たちの渋谷に、ケチつけるんじゃねーよ」

ビビって小さくなる、青年。

 ヤンキー5人、背を向けて、軽く踊りながら自分たちの自動車に向かった。踊りは、下手くそだな。

 ヤンキーたちは、自動車を乗り捨てて、交差点内に入って行った。

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